スマホのマイクでデシベル測定ができる無料の簡易騒音計(未校正の目安値)

スマートフォンやパソコンでデシベルを測定するには、「測定を開始」を押して、ブラウザの確認画面でマイクの使用を許可するだけです(音声は録音もサーバーへの送信もされません)。端末のマイクが拾った周囲の音の大きさがデシベル(dB)でリアルタイムに表示され、測定中の最小値・平均値・最大値も同時に記録されます。ただし表示されるのは未校正の推定値で、実際の騒音計とはおよそ±10dBの差が出るため、労働安全衛生法にもとづく作業環境測定や、騒音規制法・自治体条例にかかわる判定には使えません。

ブラウザがマイクの使用許可を求めます。録音も送信もされず、解析はすべて端末内で行われます。

校正0 dB

初期値は端末ごとに調整済みです。信頼できる基準計と合うまで微調整してください。この端末に保存されます。

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スマホ・パソコンでデシベルを測定する方法

「測定を開始」を押すと、ブラウザがマイクの使用許可を求めるので「許可」を選んでください。測りたい音のほうへ端末を向けたまま、30秒ほど動かさずに待ちます。画面中央の大きな数字が今この瞬間の音の大きさで、その下に測定を始めてからの最小値・平均値・最大値と経過時間が並び、「停止」を押すとその時点までの結果がまとまって表示されます。

デシベル測定の精度と誤差(およそ±10dB)

ブラウザでのデシベル計測は基準音源による校正がされていないため、表示されるのは正式な測定値ではなく、おおよそ±10dBの幅を持つ推定値です。スマートフォンやパソコンのマイクはもともと通話や録音のために作られたもので機種ごとの感度差があり、大きな音では入力が頭打ちになって実際より小さめに出ます(自動ゲイン調整やノイズ抑制はできる範囲で無効にしていますが、ブラウザや機種によっては残ることがあります)。

誤差が比較的小さいのは日常の音が集まる50〜85dB付近で、マイク自身のノイズが上乗せされるごく静かな場所と、入力が飽和するほど大きな音では誤差が大きくなります。したがってこの数値は、労働安全衛生法にもとづく作業環境測定や、騒音規制法・自治体条例にかかわる判定には使えません。そうした用途では、JIS C 1509(IEC 61672)のクラス1またはクラス2に適合した騒音計を用い、測定の前後に校正器で感度を確認します。証明として提出する場合は、一般に計量法の検定を受けた機器が必要です。

音声は端末の外に出ません

マイクから取り込んだ音は、開いているタブの中だけで数値に変換され、そのまま破棄されます。録音ファイルが作られることも、音声がサーバーへ送信されることもなく、会員登録もアプリのインストールも不要です。端末に残るのは、次回のために保存される補正値の設定だけです。

何デシベルならうるさい?日常の音の目安

静かな図書館はおよそ30dB、普通の会話は60dB前後、車内で聞く市街地の交通音は80〜85dB、ロックコンサートの会場は105〜110dBが目安です。生活環境については、世界保健機関(WHO)の環境騒音ガイドラインが、道路交通騒音について昼・夕・夜を重み付けした長期平均(Lden)で53dB、夜間はLnight 45dBを超えないよう推奨しています。おおむね85dBを超える音に長時間さらされ続けると、聴力が損なわれるおそれがあり、音が大きくなるほど安全に過ごせる時間は短くなります。

出典付きの数値はデシベルの目安一覧表にまとめています。よく調べられる大きさは、20デシベル・30デシベル・45デシベル・50デシベル・60デシベル・70デシベル・80デシベル・90デシベル・100デシベル・110デシベルのページで、どのくらいの音か、何時間まで安全かを1つずつ解説しています。安全な音量の目安は英語版のsafe decibel levelsにあります。

騒音レベルの目安:表示された数値の意味

測定器の表示は70dB・85dB・100dBで色が変わります。この表の区切りも同じです。例はすべて米国CDC・NIOSH・NIDCD・ASHAの公表値で、デシベルの目安一覧表から取っています。

デシベルの範囲、身近な例、聴力への影響
数値 身近な例 意味
30dB未満 腕時計の秒針(20dB)、小さなささやき声(30dB) ほぼ無音。どれだけ長くても安全です。
30〜50dB 冷蔵庫の運転音(40〜45dB)、ほどよい雨音(50dB) 静かな部屋。WHOは睡眠を守るため、夜間の屋外は45dB以下を推奨しています。
50〜70dB 普通の会話(60〜70dB)、窓用エアコン(60dB) 日常の音量。米国EPAは70dB以下ならどれだけ長くても安全としています。
70〜85dB 掃除機(70〜75dB)、目覚まし時計(80dB)、車内で聞く市街地の交通音(80〜85dB) うるさいがNIOSHの限度未満。一日続くと疲れます。表示の色がここで変わります。
85〜100dB 怒鳴り声での会話(90dB)、地下鉄の乗車中(90〜95dB)、オートバイ(95dB) 時間とともに聴力へのリスク。NIOSHの基準では85dBで8時間、100dBで約15分が限度です。
100〜120dB 5m先のクラクション(100dB)、ロックコンサート(105〜110dB)、チェーンソー(110dB) 数分以下。110dBでは1日2分未満です。
120dB以上 近くの雷(120dB)、爆竹(140〜150dB)、耳元での銃声(140〜165dB) その場で聴力を損なうおそれ。安全な時間はありません。

デシベルごとの安全な曝露時間(NIOSHとOSHA)

平均値が85dBを超えると、安全かどうかは「時間の予算」の問題になります。NIOSHは85dB(A)で1日8時間までを推奨し、3dB上がるごとにその時間を半分にします。米国の職場に適用される法定基準OSHAはより緩く、90dB(A)で8時間、5dBごとに半分で、85dBは聴力保護プログラムが必要になる「措置レベル」です。この表と比べるのは測定の平均値で、最大値ではありません。

各レベルで許容される1日の曝露時間:NIOSHの推奨値とOSHAの許容限度
平均レベル NIOSH(85dB、3dB規則) OSHA(90dB、5dB規則)
85 dB(A) 1日8時間 制限なし(85dBは措置レベル)
90 dB(A) 1日2.5時間 1日8時間
95 dB(A) 1日48分 1日4時間
100 dB(A) 1日15分 1日2時間
105 dB(A) 1日5分 1日1時間
110 dB(A) 1日1分 1日30分
115 dB(A) 1日28秒 1日15分

2つの規則の考え方を含む完全な表は、英語版のsafe decibel levelsとOSHA noise exposure limitsにあります。

信頼できる測定の手順

  1. マイクをふさがない。厚いケースは外し、マイクに指をかけず、腕を伸ばして音源に向けます。風や手の擦れる音は、何もないところに何十dBも上乗せします。
  2. できれば校正する。基準となる騒音計が使えるなら、扇風機のような一定の音を鳴らし、両方の値が合うように補正値を調整します。設定は次回のために保存されます。
  3. 30秒以上測る。結果には測定の平均値を使います。ドアの音や咳による瞬間的な最大値は本物ですが、その部屋のレベルではありません。
  4. 基準値と比べるときはA特性をオンにする。騒音規制やNIOSH・OSHAの数値はdB(A)で書かれています。表示の下のボタンでこのフィルターの近似を適用できます。
  5. 同じ場所・同じ時刻で繰り返す。3日間で3回の測定は、1回の測定より多くを語ります。窓が開いていた、交通が迂回していたなど、いつもと違う点をメモしておきます。
  6. どの基準と比べているかを知る。測定値は、適用される基準値と並べて初めて意味を持ちます。日本では騒音規制法の規制基準、自治体の生活騒音の目安、マンションの管理規約などです。

日本語のほかのツール

レポートの保存:測定結果を記録する

「停止」のあと、Save report (CSV)ボタンで測定内容をダウンロードできます。保存時刻、測定時間、周波数特性、補正値、最小値・平均値・最大値、NIOSH基準による判定、±10dBの注意書き、そして0.1秒ごとのすべての測定値が含まれます。Print reportは同じ内容をページとして表示します。保存を選ぶまで、データが端末の外に出ることはありません。日付と時刻つきで保管すれば騒音の記録になり、管理会社や調停の窓口、自治体の担当部署が最初に求めるのはこの記録です。

デシベルと音の測定の基礎

デシベルは対数の目盛りなので、数字の感覚が直感と合いません。0dB SPLは若い耳が聞き取れる最も小さな音で、音圧にして20マイクロパスカルです。10dB上がるごとに音のエネルギーは10倍になり、聞こえの大きさはおよそ2倍になります。つまり80dBは60dBより3割大きいのではなく、エネルギーで100倍です。3dBでエネルギーは2倍になるため、NIOSHは3dBごとに安全な時間を半分にしています。同じ音源が2つあっても数値が2倍になるわけではなく、3dB増えるだけです。距離はその逆で、点音源は距離が2倍になるごとに約6dB下がります。英語版の距離計算ツールで任意のレベルについて計算できます。

この測定器が表示するのは音圧レベル(SPL)です。A特性をオンにするとdB(C)ではなくdB(A)に近い値になり、耳が感じにくい低い重低音と極端な高音が差し引かれます。ヘルツで表す周波数はレベルとは別の軸で、表示の下にある任意のスペクトル表示で両方を同時に見られます。

本物の騒音計が必要になるとき

法的な手続きや労働安全にかかわる測定には、IEC 61672(JIS C 1509)に適合した機器が必要です。一般的な測定や環境騒音にはクラス2、研究室レベルの精度にはクラス1を使い、測定の前後に音響校正器で確認します。自治体の担当者が持参するのも、作業環境測定で使われるのも、裁判で認められるのもこの種の機器です。ブラウザの測定器はその手前の段階で、正式な測定を依頼する価値のある問題かどうかを無料で確かめられます。当サイトは機器の販売や推奨をしていません。英語版のaccuracyページに、機器のクラスとスマートフォンの誤差範囲をより詳しく説明しています。

騒音が健康に与える影響

騒音による聴力の損傷は蓄積し、元に戻りません。振動を神経信号に変える内耳の有毛細胞は再生しないためです。EPAは日常の音の上限を70dBとし、NIOSHは職場の限度を8時間で85dB(A)としています。世界保健機関(WHO)は睡眠を守るために道路交通騒音を昼間はLden 53dB、夜間はLnight 45dB未満に保つよう推奨し、主にイヤホンやライブ会場での安全でない聴き方によって、10億人以上の若者が難聴のリスクにさらされていると推計しています。損傷のしきい値を大きく下回る騒音でも、長く続けば睡眠の乱れや心血管系への負担と関連があり、だからこそ各都市は騒音地図を作っています。英語版のヨーロッパ都市ランキングで曝露が最も大きい場所がわかります。

iPhoneをお使いなら、無料アプリ「Decibel Shield」でも測定でき、測定履歴の保存、設定した音量を超えたときの通知、週や月の傾向表示が無料で使えます(補正値の微調整とヘルスケア連携は有料のPremium)。 App Storeで見る

よくある質問

スマホでデシベル(dB)を測定するにはどうすればいいですか?

このページの「測定を開始」を押し、ブラウザの確認画面でマイクの使用を許可してください。専用アプリを入れなくても、周囲の音の大きさがその場でdB表示され、最小値・平均値・最大値も記録されます。表示されるのは未校正の推定値なので、目安としてお使いください。

ブラウザでのデシベル計測はどのくらい正確ですか?

校正された騒音計と比べて、おおよそ±10dBの差が出るとお考えください。日常の音が多い50〜85dB付近では比較的近い値になりますが、ごく静かな場所と非常に大きな音では誤差が大きくなります。「この部屋は60dB台か、90dB台か」を見分けるには十分でも、「ちょうど73dB」と言い切れる精度はありません。

測定した値は騒音の苦情や作業環境測定に使えますか?

使えません。労働安全衛生法にもとづく作業環境測定や、騒音規制法・自治体条例にかかわる判定では、JIS C 1509(IEC 61672)に適合した騒音計による測定が求められ、証明として用いる場合は一般に計量法の検定を受けた機器が必要です。近隣の騒音で正式な記録が必要なときは、自治体の環境部署や測定業者に相談してください。このページの数値は、状況を自分で把握したり、場所ごとに比べたりするための参考値です。

何デシベルからうるさい・危険とされますか?

うるささの感じ方には個人差がありますが、聴力への影響には目安があります。米国NIOSHの基準では85dBを8時間が限度で、音が3dB大きくなるごとに安全に過ごせる時間はおよそ半分になり、100dBでは約15分、110dBでは2分未満です。生活環境の目安としては、世界保健機関(WHO)が道路交通騒音についてLden 53dB、夜間はLnight 45dBを超えないよう推奨しています。

スマートフォンで正確にデシベルを測れますか?

限度つきで測れます。NIOSHの研究者による実験室でのテストでは、iOSの優れた騒音計アプリは業務用の基準機器との差が約±2dBに収まり、状況の把握や最初のスクリーニングには十分でした。ただし非常に大きな瞬間音はスマートフォンのマイクが苦手で、校正された騒音計の法的な代わりにはなりません。

dB(A)とは何ですか?

dB(A)は、人の耳の聞こえ方に合わせてフィルターをかけたデシベル値です。耳は非常に低い音と非常に高い音に鈍いため、60Hzのうなりは生の値よりdB(A)ではかなり小さくなります。騒音の規制値や曝露限度のほとんどはdB(A)で書かれています。

イヤホンやヘッドホンはどこからが大きすぎますか?

WHOの「安全な聴き方」の目安は、およそ80dB(A)以下で週40時間までです。多くのスマートフォンは最大音量で100dBを超え、その音量では安全な時間は数分しかありません。隣の人に自分の音楽が聞こえるなら大きすぎる、というのが実用的な目安です。